コラム

2007年05月17日  エンリコ・ラバがそこにいた。

今日は7時には仕事を切り上げて行かなきゃいけない場所がありました。
 
表参道駅で降りなきゃいけなかったのに、なぜか間違えて青山一丁目の駅で降りてしまったのですが、まだ時間があるからと思ってちょっと歩いてみることに。
 
しばらく歩いているとその時間が迫ってきたので止むを得ずタクシーで会場に。
 
 
そう、エンリコ・ラバ(Enrico Rava)の来日公演がBlue Noteであったのです。
 
 
僕はあまり飲みなれないウォッカをすすりながら、開演を待ちました。
 
それにしても高級ライブハウスはどうしてあんなに待たせるのでしょうか。
(大人の事情なんでしょうけど)
まだかまだかと待ちわびたその時、バーカウンターの奥の方に見覚えのある顔が。
 
白髪の長髪に髭を生やしたダンディなイタリア人。
 
そこにいました。
 
エンリコ・ラバがそこにいました。
 
 
僕はちょっと複雑な気持ちだったんです。
 
これほど憧れている存在に直接会える日がこんなに早く来るなんて。
できればこっちがイタリアに会いに行きたかった。
 
そんな複雑な気持ちをよそに、小粋なイタリア人たちはステージに上がるなりすぐにパラパラと音を出し始めました。
 
 
Todamor(The Words and the Daysから)
 
 
エンリコ・ラバのトランペットを一言で表現するなら「エレガント(elegant)」という言葉が一番ピッタリくるのではと思います。そんなエレガントなトランペットをより印象付ける繊細なメロディー。
 
2曲目は、
 
Algir Dalbughi(Easy Livingから)
 
エンリコ・ラバのライブではおなじみのアップテンポな曲。
 
次は、
 
Certi Angoli Segreti(Rava Plays Ravaから)
 
ドラムソロもはさんで。
次は...

あれ、もう終わり!?
 
気づいたらすでに一時間半くらい過ぎていました。
  
でもアンコールに答えてくれて、これもアンコールではおなじみの、
 
Poinciana(スタンダード)
 
エンディングにラバのフレーズに合わせて、お客さん大合唱。
 
 
という感じで。あっという間に終わってしまいました。
 
 
この後、ラバに会える機会があるんじゃないかと思いしばらく席でウォッカをすすっていると、店員さんが「サイン会とCDの販売やります。」
とのこと。
僕は、つい、
「えっ!サイン会!?」
と思わず興奮した口調で聞き返してしまいました。
 
 
僕は無宗教ですが、この世で「神」と思える存在があるとしたらそれは間違いなくエンリコ・ラバです。
そんな人物に簡単に近づけません。
 
でも、サインが欲しい...
 
ということで恐る恐る近づいてみて持っていないCDがあれば購入してそれにサインしてもらおうと思ったのですが...
 
全部持ってんじゃん。
 
まさかサイン会するとは思っていなかったのでサインをもらうようなものもないし、
その前に会話ができない。(というか近づけない)
 
ということで、サインも何ももらわずに退散しました。
 
帰り道は溜息ばかりでした。
 
 
今度はイタリアに行って、せめてサインはもらおう。
 
と決意したとさ。
 
最後に、
 

To Enrico rava and his quintet members 

Thank you for great music and elegant sounds this night.
I will go to listen to your trumpet when there is a chance to go to Italy.

I hope you'll have a great day in japan.
 
See you next time!!
 
Hiroshi Matsuoka


written by MAHBOH







過去のコラムリスト